今さら聞けない…! 業務委託とフリーランスの違いとは

フリーランス/業務委託 money & work

業務委託とフリーランスは、働き方に関連する用語であり、時には混同されることもありますが、厳密には異なる概念です。これらの違いを明確にするために、それぞれの特徴や契約形態について詳しく説明します。

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目次

  1. 業務委託とは
  2. フリーランスとは
  3. 違いのポイント
  4. まとめ

1.業務委託とは

業務委託とは、企業や個人が特定の業務を外部の事業者や個人に委託する契約形態です。
委託された側は、その業務を遂行する責任を負い、結果に基づいて報酬を受け取ります。

業務委託の契約は、一般的に「請負契約」や「準委任契約」と呼ばれることがあります。
請負契約の場合、依頼された成果物や業務の結果が重要視され、その結果に対して報酬が支払われます。

一方、準委任契約は、業務のプロセスそのものに対して報酬が支払われるため、
結果に関係なく業務遂行が求められます。

業務委託の特徴としては、依頼者(クライアント)と受託者(業務を遂行する側)が対等な立場
契約を結びます。また、業務の遂行に関しては、受託者が自主的に進めることが多く、
指揮命令権が及びません。

そのため、会社の従業員とは異なり、
労働法上の保護(労災や社会保険など)が適用されないことが多いです。

2.フリーランスとは

フリーランスは、特定の企業や組織に所属せず、個人として仕事を請け負う働き方を指します。
フリーランスの人は、複数のクライアントから仕事を受け、自分で仕事の内容やスケジュールを管理します。

業務委託契約の一形態として仕事を受けることが多いため、
フリーランスと業務委託が混同されることがありますが、
フリーランスは「働き方」そのものを指しており、業務委託は「契約形態」の一つです

フリーランスの人が仕事を受ける際、クライアントと業務委託契約を結ぶ場合が多いですが、
他にも請負契約や個人事業主契約など、さまざまな形態が存在します。

また、フリーランスは完全に独立しているため、事業主としての責任も伴います。
たとえば、自分で税金を申告し、健康保険や年金を自己管理しなければならないことが多いです。

3.違いのポイント

  • 契約形態
    業務委託は、特定の業務やプロジェクトに対して外部の専門家や業者に業務を依頼する契約形態です。一方、フリーランスは、特定の組織に縛られずに個人で仕事を行う働き方です。

    フリーランスの人が業務委託契約を結ぶことが一般的ですが、
    必ずしも業務委託契約に限定されるわけではありません。

  • 働き方の自由度
    フリーランスは、自由度が高く、自分のペースで働ける点が大きな特徴です。
    複数のクライアントと契約し、自分で業務の優先順位を決めることができます。

    一方で、業務委託では、特定のクライアントから依頼された業務を遂行することに集中し、
    場合によってはクライアントの要望やスケジュールに従う必要があります。

  • 責任の範囲
    業務委託契約では、依頼された業務やプロジェクトの成果に対して責任を負います。
    業務の進め方や結果が契約内容に沿っているかどうかが重要です。

    一方、フリーランスは、自らのビジネス全体に対して責任を負い、
    税務申告や社会保険の手続きも自己責任で行わなければなりません。

  • 法的保護
    業務委託契約では、労働者としての法的保護(労災や雇用保険、社会保険など)が
    適用されないことが多く、契約上のトラブルが発生した場合も、労働法ではなく、
    民法に基づく解決が求められます。

    フリーランスも同様に、会社員のような法的保護がないため、
    契約の内容や条件を慎重に確認する必要があります。

4.まとめ

業務委託は契約形態を指し、フリーランスは働き方を指すという点で両者は異なりますが、
フリーランスが業務委託契約を結ぶことが一般的です。

それぞれの契約形態や働き方にはメリットとデメリットがあり、
個人の働き方やライフスタイルに応じて適切な選択をすることが重要です。

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